日本の家は寒すぎる!
1月2月の平均気温を調べるとは東京はパリに、仙台はニューヨークやベルリン並と分かります。長野はプラハと青森はストックホルムと同じくらいです。
何故日本の家が特に寒いのでしょう?
ある先生によると「日本には断熱の考えが無く、冬に寒いのは当然と我慢して暮らしてきたから」とのこと。
家庭1世帯当たりの年間エネルギー使用量を国別に比較した、住環境計画研究所のグラフを見ると、暖房用のエネルギーは欧米諸国が日本の4~6倍も、お隣韓国でも2倍以上使用しているそうである。
世界最低レベルの日本の家の性能
壁や窓などの断熱性能を国が省エネルギー基準で地域別に規定しているものの義務では無く目安に過ぎず、基準以下の家のほうが圧倒的に多いのが現状です。暖房エネルギー量が多い欧米では省エネのため新築住宅の断熱の義務基準が非常に厳しく、日本とは雲泥の差となってしまっています。例えば、熱の多くは窓から逃げたり入ってくるのですが、窓の熱貫流率は日本では2.33以下(低いほど高性能)を最高性能としていますが、欧州では1.3を越えるものは使用禁止となっています。日本の2.33の性能の窓はホームセンターで小屋(物置)用に売られているほどです。韓国や中国もそこまで厳しくはないものの、日本の基準よりは全然厳しいものです。
それは、欧米と違い日本の家は暖房費に削減の余地が無く、建物の性能を高めてもそのコストの回収に時間がかかるので省エネ住宅のニーズが低いからです。
欧米では健康への配慮から住宅の最低室温を規制する国がたくさんあります。イギリスでは冬季の室温として21℃を推奨し、16℃以下は「呼吸器疾患への抵抗力低下」などど規定され、家主に改修を命じることもあるそうです。日本の家はほぼ全て改修命令が出てしまいますね。
日本では家が寒すぎるから起こる「ヒートショック」によって19000人以上が亡くなっていると推計され、交通事故死の4倍以上となっています。ところがヒートショック事故は西日本で高く、北海道は最も低いのです。家の断熱性能が低い地域は室温も下がり高齢者の体に影響が及びますが、断熱化がすすんでいる北海道では室温が維持されるためと考えられています。
先進国では、家は燃費で選ぶ
EU各国では家の売買や賃貸の際、室内を快適に保つ(冬期20℃)に必要なエネルギー消費量、つまり「家の燃費性能」の表示を義務づけています。欧米では、車を購入する際に燃費性能を重視するように、家も燃費を考慮して選ぶのです。
あなたが建てようとしている家の燃費は?
※室温を夏季27℃、冬季20℃に維持した場合の弊社お客様宅(延床114㎡、35坪)でのエネルギーパス計算比較
日本では耐震基準は大きな地震がある度に改定され、日本の建築の歴史は地震の歴史といわれるほどですが、昭和56年(1981年)に改定された「新耐震基準」以降阪神淡路大震災を経て2000年に一段と強化されましたが、現行基準となってから「東日本大震災」を経ても変更がありません。実は阪神淡路の地震でも「新耐震基準」で建てられた建築物は倒壊しなかったのです。そして2011年の東日本大震災しかり2013年の長野の大地震もしかりです。地震についてはクリアできたと言って良いでしょう。
「新耐震基準」は当然昭和55年には公告されていたのでクリアすることは可能だったのに、建築業界の「義務化されてないからいいや」という安易な思考から、建築主は大きな損失を被ることとなっています。
住ま居るは不動産業から始まった会社です。なかなか建てるときに売ることは考えにくいかもしれませんが、目前ともいっていい2020年標準仕様は今必ずクリアすべき仕様といえます。
さらにいえば、世界はグローバル化が進んでいます。日本のレベルの低い基準では無く世界の普通のレベルをクリアする性能を持った住宅にすべきと住ま居るは考えます。最高性能の窓だといわれたのが、物置用と知ってしまうと悲しいですよね。
断熱性能の高い、高性能設備の家は、それだけで快適に暮らせるだけで無く、光熱費も削減でき、エネルギー価格が高騰しても影響を受けにくい生涯安心な家といえます。
欧米では不動産取引(賃貸・売買)に際し「エネルギーパス」という「家の燃費性能」を数値化して表示する義務があります。日本ではあいまいな「高断熱・高気密住宅」とか「外断熱住宅」「高遮熱住宅」etc…ありますが一体どれぐらいの性能なのか比較できるような表示がされることはありませんでした。それらを改め、車の燃費と同じようにどれぐらいの性能なのかが一目で分かる数値化の仕組みができあがりつつあり、先進的な業者さんは取組みを始めています。価格と性能を見極め、できる限り家の断熱性能や設備の性能を高め、家の性能を「燃費」で数値化してみると今まで見えてこなかったものが浮かび上がってきます。
日本に適した省エネ住宅は、夏場も冬場も考慮したもので無ければいけません。北欧のようにQ値ばかり追求してしまうと夏場に断熱材そのものが蓄熱材として作用し、かえって暮らしにくい家となってしまうのです。
省エネ性能に優れた住ま居るの家は、今までリビングだけで使用していた冷暖房エネルギーよりも少ないエネルギーで、トイレも脱衣室も浴室も家中ほぼ同じ温度・湿度に保つことが出来ます。
就寝して翌朝の室温が約3度の低下で収まっています。湿度が保たれているので温度の低下を感じることはなく朝目覚めることが出来ます。冬の朝、寒くて布団からでられないということが遠い過去の事のように思えるとはお客様の話です。
信じられませんか?モデルハウスやお客様宅へご案内できますので体感して下さい。お財布にも優しい“住ま居るの世界標準の家”です。
先進国の普通の家と日本の普通の家の比較
世界最低レベルの日本の新築住宅
冬の期間(暖房時)の室内平均温度の比較グラフです。室内温度を20℃に保とうとして、無暖房の部屋と暖房を付けたり消したりする部屋の平均温度です。
うすうすとは感じていますでしょう。欧米に比べて日本の家は寒いのではないかと。欧米の家は暖炉やセントラルヒーティングで暖かそうだと。
そのとおりなんです。
欧米では昔からセントラルヒーティングか基本で家中暖めるのが普通でした。日本は昔から局所暖房、居間や寝室のみ、人がいるところだけ暖をとるのが普通でした。
家自体の性能は1970年代までは欧州と日本とでそれほど差は無く、どちらも無断熱に近い建物でした。欧州の家は1年間に家で使う暖房・給湯エネルギーを灯油換算すると1㎡当たり20リットルくらいでした。
ところがオイルショックがおこり欧米は大きな変革が求められたのです。
そもそもが家中暖めるセントラルヒーティングが基本だから、暖房・給湯に使うエネルギーが日本の数倍にもなるのです。エネルギーを出来るだけ消費しないようにしないといけない。地球温暖化問題。欧米では大きな危機感が生まれました。
1985年には16リットル/㎡まで省エネ化が進み、88年には12リットル/㎡が義務化されました。
さらに欧米はもっと進化を続け2001年には9リットル/㎡、2009年には6リットル/㎡に再生エネルギー活用で実質4.8リットル/㎡まで性能値が厳しく設定されてきました。
日本でも自動車メーカーは世界最高レベルの低燃費自動車を製造し、家電メーカーも低消費電力の家電製品を製造しています。なのに家だけは世界最低レベルです。何故でしょう?
日本では我慢は美徳、暖房はもったいないという意識が高く、家全体を暖めることはせず、居間・リビング等局所のみ暖房するという習慣が根付いています。実際欧米レベルの高い断熱性能、設備性能にしても、もともとエネルギーを消費していないのでその削減効果が薄く普及しにくいからといわれています。
車のガソリン代や電気代はシビアに家計に響くので日本でも普及効果が高いのでしょう。
ところが日本では暖房の普及につれ局所暖房の弊害で、家の中の温度差が非常に大きくなり「ヒートショック」で亡くなる方がどんどん増えてきました。交通事故による死者数がどんどん減り5000名を切るという状況で、高齢化率が高まるにつれヒートショック死される方が19000人を越えるともいわれています。今や日本の家は「凶器」ですらあるとある先生はいいます。
日本では省エネルギー住宅は、エネルギー問題では無く「健康問題」です。
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