パッシブデザイン×自然素材×スマートハウス
2030年標準の家。HEMS(へむす)でエネルギーの見える化を実現し、V2H(びーくるとぅーほーむ:車を家の電源にする仕組み)で災害にめっぽう強いエネルギーの自給自足が可能なフリーエネルギーハウス。大容量太陽光発電設備で建築費そのものを捻出。将来のエネルギー価格高騰ともほぼ無縁のモデルハウスをご紹介します。
住宅展示場とは異なり、家の大きさも延床34坪(114㎡)とこじんまりとしていますが、こんなことも出来るんだ~と体感できるモデルハウスとなっています。
(太陽光については2014年度末をもって制度が大幅に変わり、投資回収期間も延び不透明な状況なので現在はお客様ごとに検討しております。)
V2Hのメリット
電気自動車(EV・PHEV)が破格の蓄電池に早変わり!
V2Hの最大のメリットは電気自動車が高容量の蓄電池になることです。
1日に必要とされる10kwの蓄電池の相場は工事代も合わせて100万円超。
2021年現在リーフの最も安いモデルでも40kwの高容量バッテリーを積んでおり、蓄電池に換算すると家庭の電気約4日分。住ま居るの家6.5なら約6日分。
すでにEV・PHEVを所有されている方は、ニチコンのスタンダードモデルを設置すると80万円(機器台40万円+工事費40万円)程で**kwの蓄電池を手に入れることができます。
アウトランダーPHEVやエクリプスクロスPHEVなら1週間以上利用できます。
40kwの蓄電池を設置すると400万以上の費用が必要と考えると、80万円は破格!
新車を購入する方には更に補助金があるためコストパフォーマンスは抜群です。
災害時に停電を防ぐ!
V2Hが蓄電池の代わりになることで停電が発生する災害時には頼れる電源になります。
2019年に台風による大きな被災地となった千葉県で起きた停電は全国ニュースで何度も報道されました。
この停電で大活躍したのがV2Hです。
あるお宅は太陽光発電も搭載されていたため、生活の制限は少なかったようです。このモデルハウスならどうでしょう?
車ならではの「電気がある地域まで充電に行ける」という視点が蓄電池との大きな違いです。
局所的な停電であれば自分の電気自動車が電気を運ぶ充電池カーになるため、太陽光パネルの発電量が落ちる雨天時やパネルを設置していない家庭でも電気を使うことができるのです。
EVの充電時間短縮
V2Hは通常の家庭用充電ケーブル(3kw)ではなくCHAdeMOのコネクタ(6kw)を使うことにより、フル充電に4時間かかるところを最短2時間で満充電に近づけることができます。
夜間の充電ならそれほど大きなメリットに感じないかもしれませんが、早く充電できるというのはせっかちな方には大きなメリットです。
深夜料金の有効活用
電気料金のプランが大きく変わってしまったのでプランを選びますが、オトクな深夜電力で充電できれば、更にメリットが倍増します。
太陽光パネルをすでに設置されている方々は、割安に深夜電力を契約されている方も多いと思います。
V2Hがあれば、この深夜電力をEVに貯めておき昼間に使うことで大幅に家庭の電気代を抑えることができるのです。
モデルハウス 2022年6月料金例)半日お得プラン 深夜電力 12.91円/kWh、昼間電力 29.00円/kWh
FIT終了後の太陽光を有効活用
太陽光発電を普及させるため、発電した電気を高い価格で10年間買い取る制度(FIT制度)があります。
このFIT制度を最初に活用していた方々が期限の10年を迎え始め、売却価格が1/5程度になってしまい電気を自家消費する動きが進んでいます。
その流れにピッタリなのがV2Hです。
パネル容量が大きくなったこともあり、さらに増設して太陽光のエネルギーだけで自給自足できる究極のエコハウスになります。
V2Hのデメリット
V2H専用充電スタンドが高額
2012年以降はその設置費が高額でV2H普及の大きなハードルになっていました。
2021年に限って言えばEVとの同時購入で20万円〜導入可能です。
戸建てしか設置できない(メリットをフルで享受できない)
価格の問題が解決した今、最も大きな問題は戸建てしかメリットを享受できないことです。
実は集合住宅の方が補助金は手厚いのですが、蓄電池としての運用を住民でどうシェアするか話し合う必要がありハードルが高くなってしまいます。
住ま居るのお客様は戸建ての方のみなのでこのデメリットはあまり関係ありません。
経年劣化(10年で交換を想定)
太陽光発電と同じで、機器の寿命が10年程度と想定されます。
10年後は機器も進化するはずなので、更新料は今よりももっと安くなることを期待したいですが、モデルハウスが築10年。そろそろパワコンもパワーステーションも危ないですね。
V2Hスタンドを野晒しではないほうがいいと思います。モデルハウスも屋根下での運用なので見た目はあまり劣化を感じません。
しかし液晶パネルが一時表示されなくなったり、充電口が劣化してきています。
EVバッテリーの劣化
初代リーフのバッテリー劣化はよく話題に上がります。実際代表が乗っていたリーフのバッテリーもしっかりと劣化していきました。
しかし今では技術が進みバッテリー劣化はかなり改善されたようです。しかし車としてPHEVを知った代表はEVには戻らないと思います。
しかし走れる距離は短くなっても家で使うバッテリーとしては十分大きい(40kwが半分になっても20kw、住居2日分の電力)ため、蓄電池としてはあまり問題にならないと思います。
格安(30万円程度)のリーフを買ってバッテリー専用として使う方法にチャレンジされている方もいます。
そして2022年5月に発表された日産サクラ、三菱のEKワゴンEVといった、軽自動車との組み合わせが良いかもしれません。
テスラはじめ欧米メーカーの車はV2Hに対応していません。なぜ欧米を始め世界でV2Hが普及しないのが調べたことがあります。
それは自家発電がそもそも設置されているので車からわざわざ電力を取り出す意味が薄いからだそうです。納得しました。
「V2H」の補助金
(併用できる!2021年☀︎『住宅補助金』のもらいかた「新築編」その②)、2021年度の補正予算案で「V2H」と「電気自動車(EV)」に関する大型補助金が発表されました。 ⇨ 災害時にも活用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金
令和3年度の補正予算が閣議決定され、電気自動車の補助金が増額されました。基本60万円、電源コンセント当の出力が付いていれば80万円に増額されます。
自宅の電気会社を変更する必要がなくなり、申請しやすくなりました。また、今後発売が予定されている軽自動車EVも増額されて50万円となり本体金額も安いと予想されるため、電気自動車デビューに最適だと期待されます。⇨経済産業省 令和3年度補正予算案に「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」が盛り込まれました
さらに、太陽光パネルを設置等で再生エネルギーを100%調達※できれば補助金が増額されます。
※再生エネルギー100%は対応している新電力会社との契約でも対応可能。
ただし、新車登録後1ヶ月以内に申請が必要なため電気会社を変更する際は早めの対応が必要です。
※追記:申請から交付まで4ヶ月以上かかるので、電源の準備をしておいた方が無難です。
工事費まで補助されるのがポイントです。ニチコンのプレミアムモデルでも工事費込みで40万円で設置可能です。
- 電気自動車は上限60万円、プラグインハイブリッド車は上限30万円、燃料電池自動車は上限250万円
- 充放電設備(V2H)の設備費は1/2補助の上限75万円、工事費は定額補助で上限40万円
- 外部給電器(200Vコンセント等)の設備費は1/3補助の上限50万円
- 電気自動車は上限80万円、プラグインハイブリッド車は上限40万円、燃料電池自動車は上限250万円
- 設置費用=設備費80万円 + 工事費40万円 =120万円
- 補助金=設備費半額40万円 +工事費40万円 = 補助金80万円
- 設備費120万円 ー 補助金80万円 = 自己負担40万円
現地案内図
※要事前予約。見学時間は応相談。住所:入間郡毛呂山町西大久保197-5