世界の国々での、窓の断熱性能に対する最低基準

2012年時点のU値(窓の性能を示す数値:小さいほど高性能)比較です。現在日本以外の大多数の国々が基準値のさらなる厳格化を進めております。

日本の順位

Uw=6.51、飛び抜けた低性能により「最下位」

  • アルミサッシ Uw=4.65

  • アルミサッシ Uw=4.07(Low-E)

  • アルミ樹脂複合サッシ Uw=2.91

  • 樹脂サッシ(複層ガラス) Uw=1.67

  • 樹脂サッシ(トリプルガラス)Uw=0.97

Uw=6.51 この数字は一般的なアルミサッシの単板(一枚板)ガラスの窓の性能値です。
日本の既存住宅5700万戸の80%以上を占める窓がこの性能値です。そして日本では、断熱の基準が今のところ法で規制されていないので、このアルミサッシ単板ガラスの数値を記載しております。
新築住宅なら、ほぼ全てが「ペアガラス」となっているでしょうから、「Uw=4.65」となります。確かにアルミの単板ガラスに比べれば、6.5-4.65=1.85も性能値が上がっているので良さそうですが、世界の国々では住宅で使用することは禁じられています。世界の国々が1.0~2.0の性能を競っているのに、日本では4.65の窓が2015年の省エネポイント対象製品という状況です。そして2015年には、ドイツがU値0.9以下、中国も2.0以下、韓国では推奨基準として1.6以下となっています。日本(埼玉)の推奨基準が4.07以下(アルミサッシLOW-Eペアガラス)なので、際だって低いことがうかがえます。

残念ながら、日本の家の窓は圧倒的な低レベルで「最下位」です。

何故、そうなってしまったか?興味のある方は続けてこのままお読み下さい。

耐震一流・設備一流・断熱三流の日本の家

  • 耐震一流

    日本の住宅の歴史は「地震の歴史」ともいわれるぐらい、耐震性能の強化・制定の歴史でした。
    しかしそれも阪神淡路大震災を経て、昭和56年に制定された「新耐震基準」に則った建物であれば「倒壊しない」と実証され、以降基準はほぼ変わらず、耐久性能が加わり現在に至ります。
    この「新耐震基準」後の建物かどうかで現在「耐震改修の必要の是非」が判断されています。
    2000年に住宅性能表示制度が始まり、耐震性能が等級1(新耐震基準)から等級3(新耐震基準の1.5倍の強度)までが規定され、姉歯事件、耐震偽装問題があってその後、保証(保険)も義務づけられ「ハコ」としての建物の耐震強度は完成に至りました。現在全ての新築住宅は「新耐震基準」を満たした保証付きの建物となっています。世界に類をみない構造強度を誇る建物が日本の標準です。普通に建築士が設計した住宅であれば、どこの会社で建てても「耐震性能」については世界一流といえます。

  • 設備一流

    次に住宅設備は世界を牽引する工業国日本らしく「ウォシュレット・暖房便座」を初めとするトイレ製品を筆頭に世界をリードしているのは、中国からの観光客が「TOTO製品(ウォシュレット)の爆買」とのメディアの報道から良く知れているところでもあります。そしてヒートポンプによるエアコンや冷蔵庫等の省エネ性能は世界でも有数の優れた製品でもあります。新築住宅を建築するに当たり、特段の注意を払わなくても「エコ水栓」「節湯型機器」「高断熱浴槽」「エコキュート」「LED照明」など当たり前にする業者さんがほとんどだと思います。日本が予定している2020年の省エネ住宅の制度自体も、こういった「工業国日本」の省エネ設備に頼る面が大きいといっても過言ではないでしょう。そこに住まれる方を基準に考えれば、設備の性能ではなく、建物自体の性能を重視すべきと思いますが、建物自体の性能の向上は一朝一夕にはならず、日本では段階を経て2030年にZEHの標準化に向かって建物自体の高断熱化を目指しています。

  • 断熱三流

    1970年代までは、日本を含むほぼ全ての世界中の国々で住宅は「無断熱」が当たり前でした。オイルショックが起き、冬場の全館暖房が当たり前だった欧米を中心に、家の断熱化が始まりました。「全館暖房」が当たり前だったので、家の断熱化によるエネルギー消費量の削減はすなわち大幅な光熱費の削減にもつながり欧米で急速に普及し、家の省エネ化に対する制度やノウハウが整っていきました。それが1980年代の欧州です。それが京都議定書、COP21と着々と進み現時に至り、今では日本で最高性能といわれるアルミ樹脂複合サッシ空気層14mm以上LOW-Eペアガラスガス入の窓(2.33W)は住宅用としては使用禁止されており、物置用としてたたき売られるほどの差が生じています。
    日本(埼玉)では大手の高価格なハウスメーカーでさえ標準の窓はアルミ樹脂複合普通ペアガラス(3.5)、断熱を謳うメーカーでLOW-Eペアガラス(2.9)、普通の工務店やデザインにこだわる設計事務所等では高価格帯の建物でアルミサッシのLOW-Eペアガラス(4.07)となっています。
    もっと性能を重視するところでペアガラスの空気層は14mm以上がいいとか、アルゴンガスやクリプトンガスといったガス入りがいいとか、よく知っている方(実はこちらの知識の方が大切)で、ペアガラスのスペーサーはアルミではなく樹脂がいいとなってきます。

①の耐震性能が整い、東日本大震災によってエネルギー使用のあり方も問われている昨今、やっと日本も断熱性能の義務化に動き出しました。それが平成23年度に大幅に見直しされた省エネルギー基準です。平成11年の「次世代省エネルギー基準」というとっても優れていそうな名称を含め大幅に変更されました。それらの法整備をまとめ2020年に断熱性能の義務化が施行される予定となっています。日本で初めての断熱性能の法制化なので、大変慎重に丁寧に進められていますが、その基準でさえ世界の国々からみると嘲笑を受けるような低レベルであり、欧米の1980年代の基準よりも緩い規定となっています。ですので断熱性能については、現在が2015年なので欧米各国におよそ40年遅れているのです。
日本政府も2020年に断熱性能の義務化、2030年のZEH(ゼロエネルギーハウス)の標準化を経て2050年に欧米の基準に追いつこうと計画しています。

不都合な真実

現在の技術や製品を普通に活用すれば欧米並みの断熱性能・省エネ性能を持った住宅が2050年を待つことなく普通に建てることが出来ます。ただ、まだ一般的ではないということです。2014年にYKKさんと三協アルミさんが先駆けて世界に通用するトリプルLOW-Eガラスを採用した樹脂サッシを発売しました。窓の性能を上げれば劇的に家の断熱性能・省エネ化が進むのですが、同様に窓の性能が上がらなければ、国際標準には追いつけないともいえます。世界の常識は「家は暖かく・涼しく、省エネ」なのです。日本のように「ヒートショック」で家が寒すぎて亡くなるなんてあり得ない話、人権問題なのです。2015年に入りLIXILさんもトリプルガラスを採用した樹脂サッシを発売しましたのでようやく日本でも普及体制が整ってきています。
日本独特の高温多湿の温熱環境や地震に対する備えを前提とした、高性能な省エネ住宅にはそれなりのノウハウが必要ではあります。窓だけではなく「換気」についてや「気密」「断熱」「遮熱」についてのノウハウも普及が進まなければいけません。間違った認識が「常識」のように扱われていることも少なくありません。私たち造り手側の勉強がもっともっと必要です。
しかしそれらのノウハウは欧米を含む世界各国で40年もの歴史があるのです。つまりしっかりと学べればすぐ実践できるのです。高すぎるといわれた日本の家もデフレが進み、今では先進国の国々と比べても、どちらかといえば「安く」なっています。性能が低過ぎるので、その性能を対価とすれば世界の国々から「高すぎる」といわれているだけなのです。
グローバリゼーションが進み、あらゆる情報が簡単に手に入り、世界各国にも手軽に行けるようになった現在、コスト・性能とも「衣・食・住」全てが標準化されつつあるのはご存じの通りです。日本国内、必ず皆様のお住まいの地域に「しっかりと勉強し続けている良心的で先進的な建築家・工務店」があるはずです。「樹脂窓なんて、そこまでしなくって大丈夫」と大部分の業者さんはおっしゃるかも知れませんが、世界の当たり前に目を向けると「不都合な真実」が見えてきます。何を根拠に大丈夫なのか、本当に大丈夫なのか、建て主様ご自身でしっかりと依頼しないとまず間違いなく、“韓国や中国を含む世界の国々で住宅で使用することが禁じられている窓”が取り付けられることでしょう。

いつも時代は変化しています

かつて昭和56年に震度7クラスの地震でも倒壊しない「新耐震基準」が施行される前、建物は震度5強から6の地震で倒壊しなければよい、震度7クラスの地震が来たら倒壊して仕方が無いというのが当たり前でした。ですから「新耐震基準」が始まりますよと決まっていたって、ほぼ全ての建築業者さんは、まだ「そこまでしなくって大丈夫」って「新耐震基準」の建物は建てませんでした。ところがどうでしょう、平成27年現在、「新耐震基準」に満たない建物は「要耐震改修」と診断され、「中古市場」では「価値」を失い、フラット35(旧住宅金融公庫)では融資の承認が下りず、所有していれば「危険」と行政からいわれる建物となっているのです。

断熱・省エネ性能が2020年に「義務化される」ということは、そういうことです。最低でも2020年基準、出来れば2030年基準、理想は2050年基準に適合する家づくりをお奨め致します。

20年単位でみる住宅の価格:高性能住宅がやはりお得

例えば延床35坪の、今の普通の日本の新築住宅の性能で注文住宅を建てるとして2000万円かかるとします。住宅の省エネ化は光熱費に影響します。その計算をするエネルギーパスという方法によって光熱費を3パターン算出します。

  1. 今の普通の家の日本の新築住宅の性能のもの
  2. 2020年基準で建てた場合
  3. 2050年基準で建てた場合

の3パターンです。細かな計算方法のご説明は省きますが、結論から言うと

光熱費の比較

  • 今の普通の家の日本の新築住宅の性能の家(320.3kWh/㎡年):401,741円/年=33,479円/月
  • 2020年基準で建てた家(242.9kWh/㎡年):263,337円/年=21,945円/月
  • 2050年基準で建てた家(119.5kWh/㎡年):187,606円/年=15,634円/月

(括弧内の数字がエネルギーパスで計算された数字です)と計算されます。
2050年基準と比べると

  • 今の普通の家の日本の新築住宅の性能の家:17,845円 光熱費が余計にかかります
  • 2020年基準で建てた家:6,311円 光熱費が余計にかかります

現在の住宅ローンの金利が0.875%として35年間借りると、2,765円/100万円なので、
17,845円÷2,765円=6.453 つまり 今の普通の家の日本の新築住宅の性能の家に645万円追加でお金を掛けても2050年基準で家を建てた方がお得ということです。

普通に勉強されている建築家・工務店さんなら省エネ性能を上げても実はそれほどコストは上がらないということを知っています。かかっても2割増しぐらいでしょうか。ですから2000万円くらいの自然素材等にこだわった注文住宅に400万円を足し2400万円かければ2050年基準の家にすることができます。2000万円の家と2645万円の家が実質同じ支払いになってしまうのだから245万円お得ということですね。

しかもお金では表せない、家の中の温度差がなくなる想像以上の快適さの違いがあります。日々の暮らしで豊かな生活はどちらが享受できるかお分かりですよね。

同様に6,311円÷2,765円=2.282 なので 2020年基準で建てた家に228万円追加でお金を掛けても2050年基準で家をたてたほうがお得なのです。

もっというと、上記の計算は現在の光熱費、電気料金・ガス料金を元にしています。今後必然的にもっと上昇することを思えば(過去10年でおよそ1.5倍電気料金は上昇しています)、もっとお金を掛けて2050年基準まで家の性能を高めておいた方がいいことになります。2050年基準まで家の性能を高め、少しの「創エネ設備」太陽光発電等を設置すれば、将来的にエネルギーの心配のいらない家が手にできるのです。

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