耐久性基準と維持管理(メンテナンス)性能
注文住宅を建てるとき、建売や安物の住宅と比べて一番差が出るのがこの性能値かも知れません。欠陥住宅とは全く異なりますが、安かろう悪かろうの家は未だに多く存在します。
「自分たち世代だけの家だから出来るだけ安く造ってくれればそれでいいんだ」というお客様も残念ながら未だに結構な割合でいるのも事実です。自宅といえども建築は公共物だという意識が低い日本ならではの発想です。800万戸を超える住宅(建築物)が不要なものとして点在する街(まち)が果たして美しく暮らしたい価値あるものなのか、その視点が欠けた住宅施策と都市計画が招いた結果といえます。
だれも住みたくない家を遺すということは、ただ解体費用を負担するだけの負の遺産を子孫に残すことになるという視点を持って欲しいと思います。子孫が住みたい家(まち)を造ることこそが大きな資産であり負担のない大きな遺産である文化を築いていきたいものです。
もともと地震大国である日本では、天が為す災害については立ち向かうことなく「再生・共生」する文化から、都市部では大きな地震が来たら家はつぶれても又造ればいいという発想でした。火事が起こればよそに飛び火しないように、壊しやすく造るというのも一つの文化だったのです。戦後の住宅不足も相まって、間違った方向で住宅文化が根付いてしまったことは否まれません。
日本では戦争があったとはいえ、お城クラスの建築物でも何百年も経っている建築物はあまりないのが実情です。確かに法隆寺のように築1200年を超える建造物もありますが一部のものでしょう。そもそもしっかり造れば永く保つのが木造の建物ですが、昔の住宅やお寺や塔には水廻りがなく家を傷めにくかったというのも一つの要因です。
戦後、「水廻り」が家の中に取り込まれるようになってからは、家は想像以上に痛みました。暖房やエアコンの普及、いつでも簡単に手に入るお湯、お風呂など便利な生活になればなるほど、家にとっては過酷な状況になっているのです。築30年前後で建替える日本の家も、平成以降の建物はいいものは永く、悪いものはやはり30年で建替えといったことが顕著になってきています。新耐震基準以降の建物でしっかり建てられた住宅はしっかりしています。
科学化が進み様々なことが研究され、実績や経験値がどんどん積み重なり、今ではしっかり耐久性を高め、維持管理がしやすく適切にメンテナンスされた家は200年保つといわれています。住み心地のいい家を子孫に遺すということは、子孫に住居費の負担を強いない、豊かな生活の土台を提供することにもなるのです。欧米の人々が豊かな生活を謳歌しているように見えるのは、この人生で一番大きく課かる住居費の負担が少ないからと観ることは出来無いでしょうか?しっかりとした永く保ついい家は子孫に喜ばれる一番の贈り物といった社会が実現すれば、街ももっと美しくなるとは思いませんか?
永く保ついい家の2大性能
FreeDial:0120-953-450
携帯・PHSからもOK!受付時間 9:00~18:00