光熱費高騰の今、9年前の事例を公開!

親子間売買で10年ほど前に購入した家を大規模リフォームして、2030年標準のZEH(ぜっち:ぜろえねるぎーはうす)の基準を大幅にクリアする、世界レベルの断熱性と省エネ性、そして自然素材の内装仕上げとしました。築23年の住宅なのに、近隣で新築されているどの住宅よりも省エネ性・高断熱・高気密・高効率に優れた家への大変身です。しかも大規模太陽光発電設備(10.2kWh)を搭載し、エネルギーストレスフリーの先進的な家にもなっています。 構造躯体や維持管理性能などは、新築の長期優良住宅と同等として、名前の通り、永く保ついい家へと手を加えました。

リフォーム前の家のエネパス計算値

1㎡あたりの必要エネルギーの比較をご覧下さい。
規模が同じ一般的な日本の住宅はだいたいこの数値になるでしょう。現在建築中の新築住宅のおよそ6割はこれとさほど変わらない性能値しかありません。日本の家は世界最低レベルといわれる由縁です。

リフォーム後の家のエネパス計算値

こちらも同様に1㎡あたりの必要エネルギーの比較をご覧下さい。
ハウスメーカーが言う最高性能の家の仕様が、ここで言う「次世代省エネルギー基準」の数値です。同規模の家を現在の日本の最高性能に分類される建物はこの基準の数値となります。この家は築23年にもかかわらず、リフォーム後に、新築のハウスメーカーの最高性能といわれる家より遙かに高性能な家になることが数字上で示されています。

必要エネルギーの大幅改善!

今回のリフォーム工事によって、1㎡当たりの必要エネルギーが、295.5kWh/㎡年 → 127.4kWh/㎡年 と大幅な性能向上を見込んでいます。

太陽光発電の売電単価と買電単価の逆転現象

2014年末に北海道電力から九州電力まで相次いで発表された「再生可能エネルギーの発電容量増加」によって、今後電線に流れる電気の量が許容量を越え、予期せぬ大規模停電等につながる恐れがあるということで、新規の売電設備の認定を受け付けないという事態から、再生可能エネルギーの制度設計が抜本的に見直されることになりました。それまでは、設備認定を受けたものは、売電時期をいくら遅らせようと認定時の単価で売電できるということで、ソーラーパネルの価格下落と出力増加を期待して、実際に稼働している施設は全体の3割程度ということでした。そこで、工事着手が2015年3月を過ぎてのものは、設備認定時の価格では無く、系統連携時に適用される価格とすることになりました。 そして、今回リフォームする家は昨年末2013年度末に売電単価が下がりそうだということで急遽設備認定だけとっていましたので、売電単価は36円+消費税の38.88円/kWhで売電出来る権利があったので、リフォーム工事をしたというのがもう一つの大きな原因です。

2023年現在、創エネルギーは売るから使うへ

現在は売電単価が下がり買電単価が倍増したことにより、売るよりも使う時代に突入しています。ずっと前から住ま居るはお客様に「エネルギー価格はびっくりするぐらい上がる可能性はあっても、低下する可能性は殆どない」とお伝えしてきましたが、ロシアウクライナ情勢、円安、と想定以上に状況が悪化し、エネルギー全体の価格低下は見込めません。

光熱費だけのことを考えれば、「取り組みは早ければ早いほうがお得!」です。

ご家族全員の共通利益

もともとは築23年の家で、コーナー出窓が5箇所を含め出窓が9箇所もあり、多くの窓が印象的な家でした。その分冬はとてつもなく寒いし、夏は蒸し風呂みたいに暑かったのです。それを世界レベルの断熱性能と自然素材による内装で、冬は温度20℃で湿度45%、夏は28℃で湿度50%を保ち、家中温度差の無い、快適な室内空間を実現できるならどうでしょうか?
そして、最大の共通利益はコスト面ではないですか?リフォームを行う決断も、最大の理由はコスト面でしょう。今回のリフォームでかかる費用を太陽光発電にて補ってしまえ!というものです。つまり、引越等の手間はプライスレスですが、計算上では、実質の費用対効果は“リフォームした方がお得”になりました。

その試算を公開!

リフォーム前の家の光熱費計算値

405,684円/年・・・。
こちらの計算値は、室温を冬季20℃、夏季27℃に維持したときの数値です。実測値と違うのは、「我慢」したり、節約ということで冷暖房をおさえていた事が要因です。

それが、リフォーム後にはこうなる予定です。

リフォーム後の家の光熱費計算値

我慢すること無く空調を運転して、家中どこでも、トイレも洗面脱衣室も浴室も温度差の無い快適な暮らしをして、光熱費が、
150,992円+66,530円=217,522円

実際、快適に暮らして光熱費が下がるだけでも万々歳です。光熱費云々より、ガスファンヒーターを入れても入れても暖かくなかった前の家が、ガスファンヒーターや他の暖房器具を入れなくても家中が暖かいなんていう方が夢のような話です。
実測値-予測値=332,560円-217,522円=115,038円/年 9,586円/月 これに太陽光発電分を加味すると
実測値-予測値=332,560円-150,992円=181,568円/年 15,130円/月 さらに売電分を加味すると
実測値-予測値=332,560円-(ー170,931円)=503,491円/年 41,957円/月 お得になります。
別の目線でいえば、光熱費が0円で、収入が170,931円/年 増えることになります。つまり 14,244円/月 収入があるということです。
ローン残がおよそ1,800万円、11年残っていました。
それに今回新たに1,400万円ほどお金を掛け大規模リノベーションします。頭金が300万円、借入が900万円、補助金が200万円の1,400万円準備します。引っ越し代や仮住まい、新調するカーテンなどで100万円を別途用意します。
既存のローン残が1,800万円で残り11年。借入を900万円加算するので2,700万円を新たに借り換えします。以前はフラット35、金利2.75%で融資を受けていたのですが、今回借り換えに伴い、飯能信用金庫さんにお世話になりました。今度は融資金利0.775%、三大疾病を付けたのでプラス0.3%、計1.075%となります。そうすると、
今までのローン支払額:162,205円/月 が
これからのローン支払額:229,023円/月 になります。期間を長く組めるというので、月々をおさえて繰上返済した方がゆとりが出来るので、20年返済 132,026円/月 としましたが、計算上は同じ期間、11年で完済する予定とします。
単純計算で加味すると、
今までの月々の支払いは、 ローン支払い+光熱費=162,205円+27,713円=189,918円/月 かかっていたのが
リフォーム後の支払いは、 ローン支払い+光熱費(売電収入)=229,023円-14,244円=214,779円/月 かかることになります。
超高断熱住宅ということで、温度差の無い快適な室内になり、お風呂が新品で高断熱浴槽でエコシャワーになり、節水型のトイレに新調して、家中のクロスを貼替えて、一部板貼りにして、LDと寝室・洋室は珪藻土の塗り壁にして居心地の良い室内に変え、不要かもしれないけれどLDにはヒートポンプ式の床暖房を入れ、エアコンを全て最新式のうるるとさらら7という加湿も出来るエアコンに入替え、電子錠の玄関ドアになって、外壁の塗り替えを含む外張り断熱工事だから外壁も新しくなり、太陽光パネルを載せるのに屋根を伏せ替えたので、屋根も新調され外観はすっかり新築住宅同様になって、
214,779円-189,918円=24,861円/月 298,332円/年
なら、有りでは無いですか?どちらにしろ、近いうちに外壁の塗り替えやその他諸々のメンテナンスが必要になるわけで、そのときはそのときで100万円単位のお金がかかるし、中途半端なメンテナンスなら、しっかりとしたものを今回やってしまえとなったわけです。
しかも、この話には続きがありまして、太陽光の売電収入は、10kWh超なので20年あり、残り9年あるわけです。12年目から20年目までを加味して試算するととんでもない経済効果が出てきます。
12年目からは、光熱費がまるまる浮いた分+売電収入 の
実測値-予測値=332,560円-(-170,931円)=503,491円/年 41,957円/月 ゆとりがでます。
これは、9年間×503,491円/年ですので、4,531,419円 お得になるのです。
そうなると、さっきの月の返済が増えたといっても、298,332円/年×9年間=2,684,988円

1,846,431円もお得に!

つまり 4,531,419ー2,684,988=1,846,431円 お得になります。そうです、リフォームをした方が、実際の支払いが減るんです。しかも20年以降も発電によるエネルギーは自宅で消費でき、売電自体の単価は下がっても売電自体はなくならないので、金融目線で、このリフォームは絶対やるべきとなりました。

リフォーム前の家の建物性能

このグラフから読み取れるのは、

用途別エネルギー需要

どこで何のエネルギーを必要としているかの表

  1. 暖房:75% 33,191kWh
  2. 給湯:12% 5,355kWh
  3. 冷房:8% 3,492kWh
  4. 照明:5% 2,006kWh
  5. 換気:0% 134kWh

部位別熱損失

どこから熱が逃げて言っているかの表

  1. 開口部:51% 381W/K
  2. 換気:23% 173W/K
  3. 外壁:24% 169W/K
  4. 床:2% 18W/K

冬の予想平均室温

無暖房で7.9℃とでていますが、真冬の朝起床してヒーターのスイッチを付けると、ヒーターが示す室温はだいたい2~5℃でした。体感的にも3℃前後だと思います。なにせ寒かったです。

HEAT20 G2レベル

リフォーム後の家の建物性能

リフォーム前のグラフと同様に

用途別エネルギー需要

リフォーム前との変化を比較して下さい。

  1. 暖房:40% 7576kWh ← リフォーム前は、33,191kWhです。圧倒的に下がりました
  2. 給湯:27% 5094kWh ← リフォーム前は、5,355kWhです。建物内に入ってからの分が下がります
  3. 冷房:20% 3889kWh ← リフォーム前は、3,492kWhです。
  4. 照明:9% 1712kWh ← リフォーム前は、2,006kWhです。LED照明の効果は意外と少ないです
  5. 換気:4% 769kWh リフォーム前は、134kWhです。換気設備は換気扇だけでした。リフォームで全熱交換型の第1種換気設備を導入しました

換気設備については、エネルギーを使用して熱交換の換気設備を入れた方がいいのか、熱を損失したままの方がいいのか難しいところです。新築では法律で換気設備の設置が義務づけられているので、省エネタイプの全熱交換型の換気設備を採用しますが、改修工事だと迷うところです。今回は現行の法令に適合させることもあり、全熱交換型の換気設備を採用しました。

部位別熱損失

  1. 外壁:37% 101W/K ← リフォーム前は169W/Kです。
  2. 開口部:32% 88W/K ← リフォーム前は381W/Kです。圧倒的に下がりました
  3. 換気:24% 64W/K ← リフォーム前は173W/Kです。熱交換のたまものです
  4. 床:7% 18W/K ← リフォーム前も18W/Kです。計算できているのか微妙な数字です。

冬の予想平均室温

無暖房で11.5℃、間欠暖房(寝る前まで暖房運転して一度切って、朝起きたとき)15.4℃。他の新築住宅の例を見ると、多分実際には18℃前後になると思われます。

リフォームからおよそ8年経過した最新(2023年1月)のご報告

2023年1月16日 午前7:17、ウェザーニュースの観測値:午前7時、気温接し5.9℃、風速1m、風向 北北西、降水量 0mm、日照 0分

1F無暖房のトイレにおいてある電波時計の表示です。1Fリビングダイニングの床暖房と室内干しで和室のエアコンが稼働している状況です。延床45坪ほどの一戸建ての築30年の住宅が、全館暖房状態です。信じられますか?!

欧米のリフォーム事情

欧米諸国、EU圏内の国々ではこういった省エネ改修が大変盛んです。都市計画自体が新築の住宅を認めずに歴史的な町並みの形成を維持することに偏重していることもあるでしょう。もっと言えば、本当に暮らしやすい町並みを維持しているといっていいかもしれません。既存の建物を長く大切に使うことこそが、サスティナブルな社会の形成に役立つと、普通の人たちみんなが考えている現れです。こんな話をすると奥様には無視されますが・・・
これからの少子高齢化社会、「家余り」の時代に、国が本腰を上げて取組み始めた、既存住宅の長寿命化。その一方でどんどん建てられている「低性能な新築住宅」。国は2020年に新築住宅の省エネ化性能(一次エネルギー消費量)の表示を義務づける予定です。新築住宅の6割以上が世界の最低基準さえ満たせない現状で。
しかもパワービルダーによる新築住宅(分譲・建売住宅)の大量供給から、中古住宅とほぼ同じ価格の新築住宅が売り出されている現状では、中古住宅の価値は見直されることはないのではないでしょうか?5年くらい前にはリノベーションが価値ある中古住宅の再生方法として動き始めましたが、そのムーブメントは今は余り感じません。東京都区内の再建築不可の建物には有効な手法なので、住ま居るでも何棟か手がけさせて頂いています。

奥様・旦那様の反対 はあることでしょう

このお宅のケースでは、奥様は仮住まいをして大きなお金を掛けてリフォームすることに大反対でした。3歳の子がいるということで、手が掛かるのと、引越がとっても大変に思えたからです。食器棚を全部整理したり、その他諸々、全部では無いにしてもほとんどの荷物を運び出すことに躊躇していました。 そして一番の理由は、あと10年ぐらい我慢して築30年を過ぎたら建替えたいという願望でした。どんなにお金を掛けても新築では無いので、細かい小傷などは補修できないし、全体の雰囲気やデザインがどうしても築23年(バブル期)の時代を感じさせるのも嫌だったのだそうです。

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エネルギーの自給自足が可能な「V2H(ビークルトゥーホーム)」のモデルハウス。築10年なのに未だに最先端。2022年のエネルギー価格高騰を受けて再注目されています。

築10年なのに当時から高気密・高断熱・高耐震住宅にずっと取り組んできた住ま居るの「結露しない家」は、ZEHはもちろん、省エネ等級6、Ua値0.4、C値1.7。未だに最先端を走っています。

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現在は「結露しない家+」を経て、「結露しない家6.5」、HEAT G3を見据えた家造りに取り組んでいる、超高性能住宅の専門家の住ま居る。「V2H]・「HEMS」・「HEAT G2」・「耐震等級3」、他の建築設計事務所から、構造計算や外皮計算を請け負う建築設計事務所でもある「住ま居る」がご提案する最先端住宅についてしっかりとお話いたします。

豊かな暮らしとはなにか?暮らし愉しむ贅沢、快適な家で暮らす贅沢とは?「暮らし愉しむ家造り、WELLNESS LUXURY」を提唱する住ま居るは、寒い冬に暖かい家、暑い夏に涼しい家、地震等の災害でも家族が守れる家、エネルギーの心配がない家で暮らすことこそが「最高の贅沢」と考えます。

私たちは、地元埼玉と野球が大好きです。地元にプロ球団があるというのも実は最高の贅沢です。暖かく涼しい家も地元のプロ球団も、遠きに有りて憂うものではありません!

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