身近な電子機器:電子レンジ

結構知っているようで知らない事ってありますよね。
コンビニ弁当を温めるとき、多くの女性はカンで時間を設定するそうです。特に住ま居るの事務所の電子レンジは700Wという何とも中途半端な能力なので、弁当に表示してある「チン」する秒数がどのくらいなのかわからず、いつも適当に温めているそうです。

この豚焼肉定食のラベルには、コンビニ用の1900Wもの高出力電子レンジの加熱目安が40秒、一般家庭向けの500Wの電子レンジの加熱目安が2分30秒とあります。
いつも1分温めて、足りなそうだとさらに15秒とかやっていたそうです。

これって 簡単に計算できるんです。

必要な加熱量=電子レンジの出力×加熱時間 、ということで代入してみると

1900W × 40秒 = 76,000 ÷ 500W = 152秒 = 2分32秒 だから 2分30秒って書いてあるんです。

住ま居るの電子レンジだと・・・76,000 ÷ 700W = 108.57秒 = 1分48秒 ってことです。

エアコン等の**畳用って?

よくエアコンとか暖房器具を買いに行くと、**帖用って書いてありますよね。その下には㎡で部屋の広さが。実はこれにも当然根拠があって、部屋を暖め(冷やさ)なければいけないのだから、その必要なエネルギー量から算出されているのです。大まかな目安は、外気温が0℃のとき、室温を20℃にするのに必要なエネルギー量です。

これはQ値という熱損失量から、必要なエネルギー量が算出されます。部屋から逃げる熱量は以下の計算式で算出できます。

部屋から逃げる熱量

= Q値(熱損失係数) × 床面積(吹抜等も加算する) × 最大温度差(通常室温20℃、外気温0℃の20℃の温度差で計算)

だから、逃げる熱量と同じだけの熱量を補充してあげれば部屋は暖かくいられるのです。暖房器具には***Wとか、***kWh、****calと書いてあります。それが暖房(冷房)能力です。

暖房器具等にかかれている、部屋の広さの目安は無断熱の建物を基準にされています。ですから昭和55年以降の断熱材が入っている建物はもっと性能が高いから少し広めの部屋で使っても十分暖まります。

では、計算してみましょう。昔の建物のQ値はだいたい以下の数値です。平成27年時点で新築住宅の6割以上は平成5年築の木造住宅と同じレベルです。そして次世代省エネレベルと言われる新築住宅のおよそ3割の高性能住宅、住ま居るの先進的な家も併せて計算してみましょう。注意ですが、Q値は冬向きの係数なので日本(関東地方)では夏のことも十分に配慮しないといけません。Q値だけを追い求めるのは適切で無いといえます。

昔の建物のQ値と今の家のQ値一覧
(Q値:熱損失係数=どれだけ熱が逃げるかの数値)

  • 無断熱の木造住宅

    Q値9.29、C値8

  • 昭和42年築の木造住宅

    Q値6.55、C値10

  • 平成5年築の木造住宅

    Q値4.13、C値5

  • 次世代省エネ基準の木造住宅

    Q値2.7、C値5

  • 住ま居るの先進的な家

    Q値1.4、C値1

それでは、暖房器具に書かれている「AJ-F38C」の部屋の広さの目安を計算してみましょう。

無断熱の木造住宅

Q値×部屋の広さ×最大温度差20℃=9.29×16.5㎡×20=3066W

AJ-F38Cとあるので、最大出力が3800Wぐらいなんだろ~な~と想像できます。調べてみると最大出力が3760Wだそうです。3066W×1.2(ゆとりぶん)=3680W

はい、ご理解頂けたでしょうか。暖房器具に記載されている部屋の目安は、「無断熱」の建物が基準となっています。ということは、断熱材が少しでも入ってるはずの築40年未満の建物はもっと大きな部屋を温めることが出来そうです。もっと小さな暖房器具で部屋を暖めることが出来るということです。計算してみましょう。

昭和42年築の木造住宅

Q値×部屋の広さ×最大温度差20℃=6.55×16.5×20=2162W 余力を見て1.2倍すると2594W

わかりやすく、どの広さまで対応できるか逆算してみましょう。
6.55×A×20÷1.2=3760 → A=23.9㎡ 14.4畳まで対応できることが分かります。

平成5年築の木造住宅

Q値×部屋の広さ×最大温度差20℃=4.13×16.5×20×1.2=1636W

こちらも同様に、 4.13×A×20×1.2=3760 A=37.9㎡ 22.9畳まで暖房できるようになりました。

次世代省エネ基準の家

Q値×部屋の広さ×最大温度差20℃=2.7×16.5×20×1.2=1070W

こちらも同様に、 2.73×A×20×1.2=3760 A=58.02㎡ 35.1畳まで暖房できるようになりました。

住ま居るの先進的な家

Q値×部屋の広さ×最大温度差20℃=1.4×16.5×20×1.2=555W、もはや小さなヒーターでまかなえるようになってしまいます。

同様に逆算すると、1.4×A×20×1.2=3760 A=111.9㎡ 33.8坪の建物丸ごと温めることが出来るようになります。

性能の高い家が省エネ効果抜群だと言うことが分かりますね。10畳間を温めるのに必死だった暖房器具が、性能の高い家になると、ゆったりと家中を、それこそトイレや廊下、お風呂から押入れに至るまで温めることが出来るのです。信じられますか?数字は嘘をつきません。
一昔前は吹抜にすると冬はどうしようもなく寒いって常識だったのですが、今では、家中同じ温度にするのに逆に吹抜がある方が良くなるのだから、しっかり勉強していないと理解できませんよね。
実際に住ま居るの先進的な家にお住まいの方達は、小さな暖房器具一つか二つで家中くまなく全館暖房をしています。普通の新築住宅が使うエネルギーの半分以下で。
Q値の計算方法はご理解頂けましたよね。

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