上棟が終わると、大工さんが筋違い等の耐力壁の設置とバルコニーの下地、屋根屋さんが雨仕舞いを一番にやっていきます。日本には乾期がないので、いつでも工事が出来るようにと屋根を一番に工事することで雨を防ぎます。その点2×4(ツーバイフォー)というアメリカ・カナダの大陸の建て方はあくまでも床下から。ゴールドラッシュにて東のニューヨークから西のロサンゼルスまで移動しながら誰でも簡単に建てることが出来ることを目的に発展してきた工法。乾期があるのでなせるわざ。日本に戦後輸入されたとき、日本の家も全部2×4になるのではといわれていたそうですが、日本の気候に全く合わず、すぐ腐ってしまう材料や、床下がびしょびしょなのにそのまま工事が進んですぐに腐ってしまうといった不具合多発で、一部の家に採用されるにとどまっています。土地に定着する日本人には増改築が容易な軸組工法。かたやアメリカは必要なときに必要なところに移動する文化といった民族性もありそうですね。
バルコニー下地は防水メーカーの指示に従い施工。これで防水についてはメーカーがしっかりと保証してくれるので安心です。
雨に濡れないように養生して工事を待ちます。