2015年2月 太陽光発電力量HEMS報告

売電収入:38,008円

2月も外部が氷点下になる季節ですので給湯に掛かる消費エネルギーが非常に増える月です。
そして、始めて丸一ヶ月、実際に夫婦と幼児の計3人の家族が生活した実績が計測できました。今月はそこを含めてご報告させて頂きます。

2015年2月 電気総括

20150207
まず2014年2月と比較してみます。

    2014年2月

    IMG_0583

  • 買電量/207.7kWh : 当然ながら増えています
  • 発電量/1034.9kWh : 発電量は少し増えています。機器の劣化よりも日照量の方が影響が大きいのですね
  • 売電量/939.9kWh : ほんの少しだけ減っています。日中は余り家にいないから関係なさそうです
  • 使用電力量/302.6kWh : 大分増えました

買電量で643.8-207.7=436.1kWh
発電力量で1044.4-1034.9=9.5kWh
売電量で901.9-939.9=-38.0kWh
使用電力量で786.2-302.6=483.6kWh
深夜電力使用量からEV(日産リーフ)への充電が 343.8kWhなので、実使用量の比較は786.2-343.8=442.4kWh
世帯別利用量の目安が300kWhなのですが、ほど遠い数字ですね。この使用量を増やしているのが、どうもガスと電気のハイブリッド給湯機、リンナイさんのエコONEのようです。100リットルの貯湯タンクがあるのですが、浴槽にお湯を張ると一気に全部使い切ってしまって、使用後にしばらくすると再度貯湯タンクにお湯をつくるのですが、どうもそれが電気を使っているようです。電気なのでCOP3.0ぐらいで効率はいいのですが、電気は使っています。また、花粉症の季節ということでずっと空気清浄機を回していました。妻は夜12時位まで照明を落とさずにテレビを見たりし、夫は朝5時に起きてパソコンのスイッチを入れてしまうので、寝室の照明と27インチのiMacの消費電力がいけなかったと思います。

2015年2月 水道ガス総括

20150208
2014年2月は、水道が3.2㎥、ガスが21.2㎥です。ガスの使用量が多いのは、凍結防止で循環パイプにお湯が流れているためです。
ということで、2015年度はどうせ循環パイプにお湯を流すガスを使うなら、床暖房をつけてしまおうと、夜間(21:00~5:30)床暖房を運転しました。それが良かったのか、夜寝る前の無暖房の寝室の室温が20.2℃、翌朝18.2℃と、布団の中が暑すぎるくらいの、全館暖房の状態となりました。無暖房の寝室と同様、トイレも脱衣室も浴室も1Fはほぼ同じ室温です。2Fは1Fより暖かく朝方も21℃となっています。
水の使用量が、12.0㎥となっています。12.0㎥÷28日=0.428㎥、お風呂が250リットル+シャワー50リットル/1人として、350リットル=0.35㎥。0.428-0.35=0.078㎥。トイレで一回流す量が5.7リットルとして、0.078÷0.0057=13.7回/日。つまり子どもと合わせ3人だと、4.56回/一人と妥当な数字だと算出されます。
お湯を沸かすエネルギー量を計算すると、水道水の温度が6.5℃(東京都水道局の2月の平均水温)としても、お風呂の給湯温度を44℃とすると、モデルハウスの大きな浴槽(250リットル)に、37.5℃の温度上昇をするとなり、一人につきシャワーで50リットルで、二人の大人と幼児ではプラス100リットル増えたとして、必要なエネルギーは、350×37.5=13,125kcalも必要になります。1kcal=4184Jなので13,125×4184=54,915,000J=54.915MJも一回お風呂に入ると使っています。それが28日間だから、54.915MJ×28=1537.62MJ/100MJ≑15.38㎥/LPG となるので、ガスの使用量がわかります。
ガスの使用量を見ると、49.1㎥なので、49.1-15.38=33.72㎥が暖房と調理で使ったガスです。一昨年の凍結防止で使われたガス量を見ると21.2㎥も使われています。33.72-21.2=12.52㎥が実質増えた暖房使用量といえるでしょう。
今度はそのガスの使用量を電気の使用量に置き換えてみると、33.72×100MJ=3372MJ/3.6MJ=936.66kWh もし暖房をエアコン(電気)ですれば、モデルハウスのエアコンの暖房COPは4.17なので、936.66÷4.17=224.63kWhとなります。仮に電気料金を29円/kWhとしても224.63×29=6,514.3円 と金額だけ見れば破格となります。モデルハウスはガスのファンコンベクションです。金額だけ見ればエアコンのほうが圧倒的に有利ですね。モデルハウスは「災害に強い家」ということで、災害時に強いLPガスも併用採用しています。災害時の復旧は圧倒的にLPガスに軍配が上がります。光熱費だけでみれば電気は魅力です。住ま居るの省エネ住宅を建てられているお客様宅でエアコンのみのお宅は、だいたい7,000円くらいで全館暖房できていますから、計算は正しいと思います。

2015年2月 買電力量

2015020920150210

 

 

2015年2月 発電力量

 

 

 

20150211 20150212 20150213

2015年2月 売電力量

20150214 20150215

 

2015年2月 使用電力量

20150216 20150201 20150202

 

2015年2月 水道使用量

20150203 20150204

 

2015年2月 ガス使用量

20150205 20150206

 

先月の報告で、各エネルギー単位当たりの単価を算出しましたので、今回は

  • 電気1kWh=3.6MJ=29円  →8.1円/MJ
  • 都市ガス1㎥=46MJ(東京ガス13A)=140円  →3.0円/MJ
  • LPガス1㎥=100MJ(およそ都市ガスの2.2倍)=450円  →4.5円/MJ
  • 灯油1L=37MJ=90円   →2.4円/MJ

となります。電気の場合は深夜電力があるので、深夜電力を1kWh=12円→3.3円/MJ

この結果だけみると都市ガスで沸かすお湯のほうが、エコキュートよりもお得に感じてしまいますが、エコキュートにはヒートポンプがあります。ちょっと前のエコキュートでもヒートポンプでCOP2.2ぐらいありましたので、単純に8.1円/MJ÷2.2=3.7円/MJ(深夜電力だと3.3円/MJ÷2.2=1.5円/MJ)で、エコキュートに人気が集まる理由が分かります。

しかしエアコンとなると、ヒートポンプを用いて外気からエネルギーを取り込めるメリットがあります。例えば住ま居るが採用しているダイキンのうるさら7(200V:5kWh)は消費電力1050Wで5000Wの能力があります。これがヒートポンプのすごさです。5kWhの暖房器具として試算すると・・・・5000W=5kWh=3.6MJ×5=18MJ

  • エアコン(通常単価):1.05×3.6MJ=3.78MJ×8.1円=30.6円
  • ガスヒーター(都市ガス):18MJ×3.0円=54.0円
  • ガスヒーター(LPガス):18MJ×4.5円=81.0円
  • 灯油ヒーター:18MJ×2.4円=43.2円

普通の電気ヒーターにはヒートポンプがないから、1000W=1000Wの能力しかないから、だんぜんエアコンのほうが効率がいいですし、5000Wものエネルギーだと、18MJ×8.1円=145.8円にもなります。