基礎工事

住ま居るでは、過剰な基礎工事は行いません。ほぼ全てのハウスメーカーさんは過剰な基礎工事を売りにしています。「頑丈」だ!って。確かに頑丈です。しかしそこまでの工事は必要かというと、全く必要ありません。全く?というと大げさに聞こえるかも知れませんが、建物本体、木であれ鉄(軽量鉄骨)であれ、RCよりは強くありません。建物本体と同程度以上強ければ十分なのです。そのコストを掛けるなら、省エネ性能に掛ければいいのにといつも思います。
そして頑丈さを極めるよりは、永く保たせる工夫の方が重要と、維持管理性能に重きを置きます。それは配管類をコンクリート内に埋込まないといったことです。こっちの方がもっと大切なのですが、出来ていないメーカーさんが多いですね。長期優良住宅の認定を受けた建物であれば、コンクリート内に配管は埋込まれませんので一つの目安かも知れません。住ま居るの「結露しない家」は全て配管類の埋込はしていません。

やり方・ベースコン打設

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割り栗石を転圧してしっかりと踏み固め、強固な下地を造ります。ここはスウェーデン式サウンディング試験機による地盤調査の結果、地盤は良好であることが分かっています。布基礎でも十分な地盤ですが、コストが変わらないので、住ま居るでは全現場「高耐久ベタ基礎」が基本です。
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強固な下地の上に砕石を敷きさらに踏み固め、地面からの湿気の立上がりを押さえるために、ポリスチレンフィルムを敷きます。このフィルムを敷くか、コンクリートを打設するかのどちらかをすれば、防湿対策としてOKなのですが、住ま居るでは一手間加えて、両方工事します。なんといっても、この建物の基礎面積でも、バケツ2~3杯以上の湿気が立ち上がるのです。昔の家は敷居を高くしたりして、縁の下を造り湿気の立上がりを押さえていました。
現代では、床下を高くとるのは共通ですが、フィルム敷きに防湿コンクリートを打設することでさらに湿気の立上がりを防止しています。

基礎鉄筋の配筋・ベースコンクリート打設

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このモデルハウスは耐震等級3を確保した、地震に強い家です。基礎の配筋ピッチや鉄筋径、コンクリート強度は規定に基づき選定しています。このコンクリートを打設する直前に「基礎配筋検査」が行われました。これは申請図書に基づいた工事が行われているかどうかの検査です。地震に強いとか、法の規定に適合しているとかは、設計審査の段階で確認し、実地検査は、図面通り施工されているかの検査となります。
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基礎の型枠の内側に見える白いものは「基礎外断熱材」です。断熱性能に限っていえば、圧倒的に有利な基礎外断熱なのですが、東北以南では省エネ性能断熱性能等に先進的な業者さんしか採用していません。理由は「シロアリ」です。
住ま居るの基礎外断熱材は、腎臓のある動物には無害で腎臓のない昆虫類には死に至らしめる「ホウ酸」が練り込まれた製品です。日本のシロアリの何倍も強力なアメリカ大陸のシロアリですら寄りつけない、海外の製品を採用しています。日本製の類似品はまだまだ未完全で危険をはらんでいると建材業者さんが指摘してくれ、探してきてくれた製品です。数年前にはホウ酸入りのこういった製品はほとんどなく、探すのに苦労しましたが、今では結構メジャーになりました。結露しない家で採用している、外壁の外断熱材も「ホウ酸入り」の防蟻性に優れたものとなっています。